NYSSMA (Snare Drum)

予告通り、スネアドラムの曲をYouTubeにアップロードしました。

これらの曲はNYSSMAという試験の課題曲です。

Level 1 スネアドラム課題曲 “Off-Beat March“

Level 2 スネアドラム課題曲 “Highlands“

NYSSMA(ニズマ)というのはNew York State School Music Associationの略で、正式には試験の名称ではなく団体の名前なのですが、みんな試験のことをニズマ、ニズマと呼びます。

今年はコロナ危機のためキャンセルが始まっていますが、年に一度、小学校から高校生向けに試験とオーディションがあります。

ドラマーにとってはスネアドラムか、ドラムセット専攻で受験が可能です。(打楽器奏者として、ティンパニとか鍵盤打楽器もありますが。)

試験にはLevel 1から6まであり、試験といっても落ちることはなく、準備して、試験官の前で受験、その試験官に点数とコメントの書かれた評価をもらって終わりです。

僕の認識では試験をLevel 1から受けていって6の後、最終段階にオーディションがあります。

スネアドラムではAll State bandと言うオーケストラ、ドラムセットではAll-State jazz ensembleと言うジャズ・ビッグバンドへのオーディションです。



スネアドラムの試験では3つの課題があって、1つ目は課題曲、2つ目はルーディメンツ、3つ目は初見です。

今回アップロードした2曲はLevel1と2の課題曲ですが、だからと言って簡単かと言うと、しっかり求められている演奏をするのは簡単ではないです。

レベル毎に2, 30曲ほど選択肢があって僕はなるべく難しすぎずにためになる曲を選んでるのですが、それでもLevel5は14 Modern Contest Solos’ for Snare Drum、6はPortraits in Rhythmからの曲と、かなり難しいです。

ルーディメンツは40 P. A. S. International Drum Rudimentsの中からTraditional 26 Rudimentsを順に覚えていきます。

そしてスネアドラムで8〜16小節の短い初見をするのですが、レベルによって、リズム、強弱、拍子などの難易度が上がっていきます。



レッスンでNYSSMA対策をしていると、大部分の子供は1日に何時間も練習をしたりしないので、どうしてもハンドテクニックに集中しがち、腕を総合的にあげるというよりかは試験の課題をうまくこなす準備をすることになりがちになります。

それでもこういう機会がないと真剣にテクニックに向き合うこともないので、生徒や親に挑戦したいと言われたり、僕自身もその時期が来たなと思ったら、生徒には受験をしてもらっています。



追々、Level3〜6、ドラムセットの方の課題曲もYouTubeにあげていきたいと思っています。

動画ではただ演奏しているだけですが、譜面を見てみたいという方がいたらご連絡ください。