Drum Tuning #1

よく「ドラムのチューニングはわからない」と聞きますが、なぜ良くわからないかと言うと、
具体的にどうするのかあまり話を聞く機会がないし、毎回、自分の経験や勘任せでドラムチューニングをするため、腕を上達させるのが難しいからだと思います。
プロのドラマーにチューニングの仕方を聞いても、大抵アバウトな答えが返ってきます。
音が良くないのを安いドラムだからということで片付けてしまうこともあるでしょう、実はチューニングを上手にすると良い音がするかもしれません。
「このスネアはお気に入りで良く鳴るんだよね」とドラムを試しに叩かせてもらう時でも、『いや、うまく鳴ってないけども…』ということもあります。

ここで、数回に渡って僕が蓄積した、誰でもすぐ真似できるノウハウを色々とご紹介しようと思います。
必要なものはマレットと、Evansから出ているトルクキーと、Tune-Botというドラム専用チューナーです。
あと、ドラム用ノートを作って、チューニングで試したことを記録しておきましょう。
自分のドラムを使うならラグやネジに油を差しておくのも重要です。

ドラムのチューニングには3種類あります。
①表裏のヘッドを同じピッチに張る、②表を高め裏を低めのピッチにする、③表を低め裏を高めのピッチにするやり方です。
ひどく大雑把に言うと、ジャズをやるなら①か③、それ以外のジャンルなら②のチューニングを行います。

ロックなら問答無用で、②の表を高め裏を低めのピッチにするやり方です。
個性を出したい場合でも、ひとまずこれを試すと良いと思います。
ドラムが「ドーン」と鳴ります。

スネアのチューニングはどのジャンルでも、②だと上手くいきます。
スネアサイド(裏ヘッド)を結構張り目な人は多いと思いますが、太鼓が良く鳴るのは実は②です。
スナッピーもテンションをきつくしがちです。
片手でスネアを叩いて音を確認しながら、ノブを別の手で緩い状態から徐々に締めていって、
スナッピーが「バラバラ」といわなくなってからもう少しだけ締めると良いです。

音程差はスネアの場合、表からみて裏をP4(Perfect 4th, 完全4度)低くします、表がドなら裏は低いソです。
タム、フロアタムの場合-3(minor 3rd, 短3度)低くします、表がドなら裏は低いラです。

で、ジャズの場合ですが、僕は「チューニングの仕方を教えてください」又は「チューニングしてください」と頼まれると、
まず①の表も裏もヘッドを同じピッチにするやり方を勧めます。
このチューニングは簡単です。
ジャズドラムなら、表裏共にRemoのコーテッド・アンバサダーを張っている、もしくは裏だけクリアー・アンバサダーを張っている時が多いです。
表も裏もヘッドの厚さは同じなので、トルクキーで全部同じテンションに締めます。
両ヘッドが新品、ドラムが新しくて、ラグとネジに油が適度に差してあるとうまくいきます。
このチューニングだと、ドラムは素直に良く鳴ります。

ある程度慣れたなら、③の表を低め裏を高めのピッチにするやり方をお勧めします。
あくまで好みですが、こちらの方がドラムのポテンシャルの全てを引き出せます。
それに音程差の可能性もありますしね、同じピッチのチューニングっていうのは同じピッチ同士にする一択しかないですから。
とは言うものの、まずは音程差はタム、フロアタム、バスドラムの場合、表からみて裏を-3高くします、表がドなら裏は高いミbです。

次回から具体的にどうチューニングするかを説明します。
参考に、これらのウェブサイトも見てみてください、英語ですけれど。
http://www.austmusic.com.au/remo/index.php/tuning-tips/
http://www.evansdrumheads.com/upload/evss_tipsheets_2006_vol1_1995.pdf